善願寺 旧奈良街道沿いのお寺
京都にある醍醐寺の前を通る古い道を旧奈良街道と言い、山科で東海道から分かれており、宇治を経て奈良にいたる古い街道であります。
今も尚、街道沿いのいたるところに格子戸をはめた昔ながらの民家を垣間見ることが出来ます。
これはきっと江戸時代から道幅もほとんど変わっていないのではないかと思います。
歩道部分においても満足にないような狭い道になっていますので、歴史散策の際にはくれぐれも注意が必要となります。
そんな狭くなっている街道を醍醐寺から南へ数分歩くと、ふと右手に古びた小さなお堂が見えてきます。
表には「善願寺」と書かれており天台宗のお寺であります。
その歴史をたどると古く、寺伝によると奈良時代の行基の創建になると言われております。ここの本堂隣の宝物館に向かいましょう。
するとそこには高さ2.7mもある大きなお地蔵さんが、館内狭しと鎮座されています。ほとんどの人は、これほど大きな地蔵菩薩はほかに見たことが無いのではないでしょうか?さらにお地蔵さんは由緒も正しく、平清盛の息子である重衡の安産を祈願して刻まれたものだと言い伝えられています。
お腹のところには裳の結び目があり、これが昔の妊婦がつけていたという腹帯に似ていることから腹帯地蔵の異名を取っているとも言われております。そして安産を願ってこのお寺にお参りする人が多いそうです。
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